
【展示】石田真澄 light years revisited “ripple / echo” ON TOUR
石田真澄『light years -光年-』第二版の刊行を記念した展示ツアー “ripple / echo”を開催中です。
現在は9/3〜9/26の期間、名古屋 C7C gallery & shopで展示中。
広いテラスのあるこの場所ならではの仕掛けを少しだけ作っています。
なかなか「ぜひおいでください」と言いづらいご時世ですが、感染対策などにお気をつけの上、よろしければお越しください。
[以下概要]
2021年4/28〜5/31 東京・吉祥寺 book obscura
6/19〜7/4 高松 BOOK MARUTE
9/3〜9/26 名古屋 C7C gallery & shop
石田真澄の写真家としての第一歩は中高一貫の女子校、クラス替え一度もなしという濃密な時間をともに過ごした友人たちとの日々が「もうすぐ終わる」ことを知り、狂おしいほどの渇望でその日々を写真に収め始めたこと。その膨大な写真群を編集し、2018年1月に刊行したのが本作です。
そこに記録された刹那の輝きは、何かが「いつか終わってしまうこと」あるいは「終わってしまったこと」を知る鑑賞者自身の記憶の中の光でもありました。それに触れた多くの人の言葉や視線を通してかつての日々を捉え直したことが「特別な時間が終わってしまった」という思いの中にいた石田自身の迷いを照らす光となり、写真家としての今につながっています。
本作は長らく完売状態にありましたが、昨年から続く困難な状況の中で誰もが大切な人や場所と遠く隔てられた今、再び多くの方に届けられるべく増刷されました。
時間は、記憶と現在地をどれほど隔てるのか。それは時にはゼロにも感じられ、また時には何千光年もの星間を飛ぶようにも感じられるものかもしれません。そうした感覚の揺らぎの中にこそ、写真は観るものの居場所をつくるのではないでしょうか。
そのひとつの「現れ」としての石田真澄の写真作品を、皆様にお届けいたします。
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本展は二部構成となっております。
第一部 “ripple”
『light years -光年-』収録作品を本展のために再構成。時を経て遠く耳に届くさざなみ(ripple)のような思念に耳を澄ましながら、新たな向き合いと提示を行います。
第二部 “echo”
本展開催にあたって、石田は在籍していた学校を撮影のため再訪。自分がかつて過ごし、そして今はもういない場所に満ちる時間のこだま(echo)をレンズに収めました。
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また、本展のために第二部“echo”の作品を収録した小写真集も制作。展示会場や直販書店、オンラインなど限定で発売いたします。
全国流通はしない商品となっておりますので、お早めにお求めください。
【書籍情報】
『light years -光年-』第二版
石田真澄
出版社:TISSUE Inc.
刊行年:2021年(初版2018年)
サイズ:15x22cm
ページ:144pp
¥4,000(税別)
『light years revisited “echo” 』
石田真澄
出版社:TISSUE Inc.
刊行年:2021年
サイズ:15x22cm
ページ:32pp
¥2,200(税別)